中小企業診断士/行政書士中村事務所

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老舗企業のこだわりを承継しよう!

老舗企業にはどんなに自社を取り巻く社会・経済環境が変化しようが、絶対に変えないこだわりがある。それがあるから顧客が息子の代、孫の代になっても永遠に支持してくれるのである。「昔から変わらないメロンパン」「昔のままの洋食屋さん」などがよくテレビで紹介されるが、誰でも遠い懐かしさを感じるノスタルジックがあるものだ。その店へ子供たちと一緒に行き、共に共感することはいつまでも変わらない家族形成にも寄与することである。その老舗を引き継ぐ後継者も経営権や事業資産だけでなく、先代から承継される経営理念やこだわりを理解して自らも次の後継者に伝えなければならない。

もちろん時代の変化と共に変える必要があるものは買えないと時代遅れになり市場から淘汰される。「基本を徹底して変化に対応を」である。その線引きは難しいがそこで「老舗企業ならではの変えないこだわり」が大事になってくるのである。

 

 

 

事業承継で後継者を決定する際、親族内では後継者が適齢になったからという理由が多いが、従業員から選定する場合は、能力重視・他の従業員や取引先からの信頼といった能力・資質・信頼から決定する事が多い。能力不足から親や他の親族から信認を得られず従業員に後継者を譲った息子が足を引っ張るケースは多い。社長がその息子に、何故そうしたのかをじっくり話をして納得させなければならない。

 

事業承継を実施したある会社では、息子が継ぐ意欲と覚悟はあるが能力・経験共にまだまだ未熟で、とても後継者に指名する状態ではなく、家業だからと周囲の意見を無視して、強行に任せると取り返しのつかないことになると、判断し右腕である番頭に承継することにした。だがその番頭と周囲の人達に、後継社長としての任期は2年と定め公表した。そのことにより息子も2年間の猶予を得て後継者教育に取り組めるし、周りもそういう意識と目を持ち息子を二年後の承継者として暖かく見守ることになりこの難問を円満に解決することとなったのである。息子も「人を恨む前に自分を責めよ」と改心して今必死に他社で修行している。今までのようにだらだらとした惰性で継いでやるといった愚かな息子ではなく、目標が明確にあるので毎日生き生きとしているようだ。真の後継者になる日が待ち遠しい。

 

事業承継法務のすべて

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