中小企業診断士/行政書士中村事務所

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どんぶり勘定経営の結末は(中)

 

そういう社長だから会社の財務諸表を見ると見事に内部留保金がなく、財務体質は不安定な状態で8期目なのに自己資本比率が極端に低い。

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社長が節税を考えるのは分かるが、業績好調で納税額が増えると思うと経費を使いまくるのは間違いで、この会社のように金融機関への借入依存の高い会社ほどそういった行動をする傾向にある。

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産業再生機構 事業再生の実践〈第1巻〉デューデリジェンスと事業再生計画の立案

産業再生機構 事業再生の実践〈第1巻〉デューデリジェンスと事業再生計画の立案

 

 

事実、この会社は業績好調なのに毎年利益を極限まで落とし、金融機関には赤字報告はしないものの、利益を減らすことに一生懸命なお粗末な会社の典型である。

 

税金を払ってでも会社の内部留保金を蓄積させていかないと、いざという時にリスクがありすぎだという事がなぜ分からないのであろうか不思議でしょうがない。これといった経営理念があるのでもなく、単に金儲けがしたいだけの会社なので、まさしく本末転倒の話である。

 

 

事業再生研究叢書17 中小企業の事業承継と事業再生

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事業継続を保証する内部留保を重視して、財務の安定性を高めるストック型経営をしなければ、不測の事態時に銀行は助けてくれない。節税の為に経営をしていない筈だ。今は好調でもこれから先ずっと好調とは限らない。

 

不測の事態に陥って事業継続が困難になった時に金融機関に泣きついても内部留保金のない極端に自己資本比率の低い会社には金融機関もリスクがありすぎて貸さないはずだ。

 

この会社は建設業界の経営環境が厳しい時に、内部留保金がないので、当然に経営が行き詰り、キャッシングや知人からの借入でその場をしのいでいた。知人の中には大手ゼネコンの社員もいた。

 

メインバンクからも追加融資が受けられず、他の銀行にも当たったが総て断られた。私も中小企業の資金調達支援には数多く関わってきたが、経験上、内部留保金がない財務的に安定性にかける会社ではあるが、なぜ総ての銀行に断られるのか最初は不思議であった。

 

そこで、いろいろと社長を問い詰めると、以前、決算書を偽造してそれが原因で信用保証協会の問題企業リストに載っているとの説明であった。それを聞かずに奔走していた私も怒り、そこでこの社長との信頼関係が破壊状態になった。

 

そのことを聞いた事務員から相談があるからあってほしいと電話があった。聞くと「事務所経費もなくもう50万立て替えており、給料も3か月もらっていません。主人から清算してもらってもう辞めろと言われて困っています。昨日、社長に10万貸てと言われ

さすがにそれは断りました」との事であった。

 

私はそれを聞き、随分と余裕のある主婦だなと感じたが、なぜもっと早く言って自分の身の振り方を考えないのか不思議だった。たぶん、社長はそれを引け目に感じて何も言わないから、その事務員も仕事的にはこれほど楽な職場はないと思ったのだろう。お金の問題はいずれ解決してくれるだろうと思い、けっこう居心地が良かったに違いない。

 

自分の会社の従業員への給料が遅れても平気な社長、また従業員に金を貸してという情けない社長、現場従業員に言いたいことがあっても面と向かって言えず陰で悪口を言う情けない社長である。そういう社長なので会社のモラルが低いことも問題であった。私も顧問料が遅れ、また経営の改善提案をしても実行しないので顧問契約を解除した。

中小企業診断士/行政書士 中村事務所HPhttp://www.nakamura-shindanshi.com 

・・・・・続く