中小企業診断士/行政書士中村事務所

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正直者が損をする社会にしてはいけない!

今まで支えてきてくれた下請け業者への支払いを遅らせ、仕事をさせるだけさせて、また「手形が落ちないと会社が倒産する。そうなると溜まっている御社への支払いができなくなる」と言って、その未払い金を人質にその手形決済金を出させた悪徳建設会社。

 

元請からの入金日に、下請け業者への支払いもせずに、その金を持って忽然と姿を消した。一か月後に代理人弁護士を通じて破産申し立てをした事の通知が各債権者に送られてきた。聞けば多くの個人からも金を借りまくっていて負債総額は2億円との事である。皆が呆気にとられた計画的な詐害行為である。

 

詐欺師・ひっかけ商法の最新手口を公開! 騙しのカラクリ

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金を借りた中には、その会社に勤めていて労災事故に遭遇し、元請から多額の賠償金をもらった人からのお金もあった。その人は障害等級5級が認定されもう建設現場では働くことができない体になっていたから、これから先どうするのか不安でしょうがないと語っていた。

 

貸し付けの際、決算書を見せられたがそんなに借入金はなく、すぐ返済できるからとその根拠となる先の資金繰り表も見せられて、それならばと貸したそうであった。その負債総額を聞き、そんなに借金があったとは知らされておらず、もちろんそんな借金があったら貸していないとの事だ。

 

そんな虚偽説明に騙された自分ち腹が立つと共に、騙したその悪徳社長に強い憤りを感じているのは当然だろう。

 

 

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元請も大きな被害者である。下請け業者に支払いもせず失踪してしまい、業者から元請に苦情が来たので、工事が止まるのを恐れた元請が業者たちへの支払いを保証すると約束した。そして警察に被害届を出したが、詐欺事件として取り上げてもらえなかったらしい。

 

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また債権者の一人は病気を患い、もう働けない状態になってしまい、その退職金を総てその会社に巻き上げられ、今や自暴自棄になっている。とにかく口と同情を誘う演技がうまいようだ。

 

 

 

もちろん騙された本人達も問題があるが、そういう人達から金を借り、もし会社が破産したらその満足に働けない人たちへの返済はどうするのか、その人たちの今後の生活はどうなるのか、全く考えていない無責任極まりない悪徳社長。

 

また計画的に仕組まれたこの詐欺まがいの破産だが、一部の人間の協力を得る為に偏波弁済をしているなど不公平な行動も大きな問題だ。それを全く問題にしない代理人と管財人には首をかしげる。

 

一生懸命頑張って経営して倒産したのなら、やむを得ないが、乱脈経営や詐欺的行為で人から金を借りまくり、個人と法人が別人格であるのを利用してこのような法的手段で処理をしようなんてとんでもない話である。

 

 

 

「下請けには金を払わず、しつこく代金請求する下請けには仕事にケチをつけ、それを根拠に値引きしたり支払いを拒否しようとする。従業員には給料を半年分遅らせ、時には小口現金も立て替えらせる。

 

人になつくのがうまくて元請担当者やその他個人からも金を借りまくる。愛人を会社の事務員にする。」といったように枚挙に暇がない。この悪事だらけの社会常識を逸脱した愚か者社長である。

 

そんな悪徳会社だが、申し立てから1年後の今月に免責が決定した。こんな悪事を繰り返した会社が免責されるとは社会正義に反することであり、真面目に生きるものがバカを見るのかなと思ってしまう。

 

 

 

代理人弁護士から最初に来た通知、破産管財人からの通知に憤った債権者達がそれぞれの弁護士に詐害行為であると異議申し立てをしたが、相手にされず粛々と手続きが進んだようだ。「弱者を切り捨て悪人を助ける」といった今回の免責決定に、社会に対する矛盾を感じた多くの債権者達。なぜこんな奴まで法律は助けるのか。代理人弁護士と破産管財人の事務的・義務的な仕事の進め方には呆れるだけであった。

 

 

 

 

自分さえ良ければいいという人間はいつか滅びるものだ。経営者になるなら、誰に対しても正直にしなければならない。「借りたものは返す、仕事をしてもらったらその請負代金を支払う、働いてくれた従業員には給料を払う(この会社は事務員に6か月の未払い給料があった)、税金や社会保険はきちんと払う(滞納分が相当だった。

 

この延滞利息も大きかった)」といった、当たり前のことを当然にできない者は多くの被害者を出すだけだから、会社を経営してはならない。経済の活性化のために創業を促すのもいいが、特別な人を除き、準則主義で誰でも会社を立ち上げられるのも問題かな。