中小企業診断士/行政書士中村事務所

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飲食店に於ける「インスタ映え」のメリット・デメリットは!

「食は目で食べる」とも言うが、今やインスタ映えを意識した料理が店側も当然のようだ。テレビの情報番組もこれらを煽っている。しかし、たまに料理の本質から逸脱した商品もあり「料理とは何か?」と考えさせられることもある。

 

料理を作る調理人も何を重視するかは、味よりも見栄えの感は否めない。接客する人もそのインスタ映えする複雑な盛り付け商品を客席に持って行く時により負担が大きい。

 

作業効率が低下する要因でもあり、高単価商品ならそれら余計な経費を吸収できるだろうが、今は低単価商品にもインスタ映えを求める傾向にあり低単価の店は大変である。

 

人手不足で苦しむ飲食業界ではこのインスタ映えで他店との差別化を図れるかもしれないが、行き過ぎたインスタ映えはその内、店の負担を大きくして、飲食店経営の本質を変えるかもしれないので危険である。

 

私が10年前、飲食店を経営していた時はこんな風潮はなかった。料理や店内写真は、著作権侵害や周りのお客に迷惑がかかる事を理由にお断りしており、そういう中で撮っているお客様に声掛けすると、お客様も「そりゃそうですよね」と納得されていた。

 

だから宴会客のグループ写真は店頭入り口など店外で撮るようにしてもらっていたのを記憶している。カメラ付携帯(スマホ)やSNSなどが普及したことでみんなの意識や価値観が大きく変化してきたようだ。

 

こういう時代の変化に適合させねばならぬが、料理はやはり美味しくないといけないと思う。間違った店には警鐘を鳴らしたいものだ。

 

こういった環境の中、流行に敏感な人気女性タレントによる「インスタ映えはもう古い」といった発言を受け、ネットの世界では共感の声が上がっているらしい。正直こうなるともうついていけない感じがする。(笑)

 

しかし店側にしてもこれらの普及で便利になったこともある。昔は競合店調査(ストア・コンパリゾン)でメニュ競合店のメニューを調査する際、直接行ってメニューを持ち帰ったり犯罪まがいの事をしていたこともある。

 

今や店のホームページを見れば、メニューがチェックできるから楽なものだ。もちろん、マークしている店や繁盛店舗は実際に訪れ、お客さん目線で観察するが、後ろめたいことはしなくて済むので助かるものだ。店内で写真を撮っていてもみんな撮っているから特に問題にはならない。敵を知る為にはいい傾向である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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また「外食産業は立地産業」とよく言われるが、この立地のハンデをSNSでカバーできる時代になってきている。外食店は賃料が高くても視認性を上げる為に、皆が競って一等立地での出店をしてきた。

 

よほどの商品力や企画で話題となり注目されれば、情報誌に取り上げてもらったりして、何とか対抗してきたが、やはり基本は好立地での出店である。昔、商品力で自信のあるモスバーガーは二等立地でも、マクドナルドと対抗していたのは有名な話だ。賃料負担が低い分を食材原価に充当させて商品での差別化でマクドナルドより優位に立っていた時期もある。

 

いくらいいものを持っていても消費者に知ってもらわないと意味がないから立地の優位性は武器になるのだ。立地でハンデのある店は、最初のきっかけづくりに広告費用の負担が大きい。賃料が低い分、広告宣伝費がその分かかっていたものだ。

 

今は一度、来店してもらったお客さんに店の魅力を感じてもらったら、お客さん自らのSNSで店の紹介をしてくれる。また拡散してもらえば多くの人に認知してもらえるようになる。この宣伝は費用対効果から考えても、大きなメリットがある。

 

以上のように時代の流れを敏感に捉えた活動が今後は更に必要になる。SNSを中心とするCGM(Consumer Generated Media・消費者発信メディア)が情報伝達の中心となっている現代では、多くのフォロワーを持つオピニオンリーダーに売り込むことが重要である。

 

 

SNSをうまく使ったマーケティングを展開し、フォロワー数の多いお客様にインフルエンサーの役割をしてもらえたら、店も安定成長するだろう。

 

*インフルエンサー(influencer)とは、影響や感化、効果作用を表す「Influence」を語源とし、他者の購買行動に強い影響力を及ぼす人のことを指す言葉である。